杉山整体

むかしから、旬の食べ物は体に良いとされています。

しかしながらスーパーに行けば、一年中色々な食材が売っているのであります。

ですから旬を知らなければ、意識して旬の食材を食べることができない！

そんな感じになってしまうのではないでしょうか。

例えば、旬を意識して食材選びをしなければ、

なんとなく、自分の好きなものばかり食べてしまう事になってしまいます。

これでは食生活が偏ってしまいます。

ですからザックリで良いので、旬の食材を知っておくと良いかと思います。



「初ものを食べると七十五日生きのびる」と昔から言われています。

まだまだ医療が発達していなかったころ、初ものは無病息災に良いとされていました。

むかしの人は、初ものに感謝しながらいただく習慣がありました。

四季がある日本には、食べ物にも旬があります。

旬の野菜や魚などを食べることが、丈夫な体つくりにつながっていきます。

つまり、食べ物で免疫力を高めたり、抵抗力をつけたりするということです。

旬の食材は、土と太陽からその季節において、

もっとも有効な恵を受け取って育っているため、

生命力が強く、栄養価も高いものとなっているわけであります。

むかしの人たちは、旬を上手に取り入れることによって、

身体のバランスを整え、免疫力を保ってきたといえるわけです。



春は、土の中で眠っていた種が次々と芽を出し、

いろいろな生物が活動を始める季節であります。

芽吹く季節には「苦みを摂れ」と昔から言われています。

これは苦みによって冬の間に身体にたまった老廃物を出し、

水分の巡りを良くし、活動のスイッチを入れましょうという知恵らしいです。

 

暑い夏には、キュウリやトマトが、ナスといった夏野菜が身体の余分な熱をとり、

身体の調子を整えてくれます。

また、夏野菜は春から夏にかけて、いっぱい太陽の光を浴びて育ったため、

抗酸化力をもつ抗酸化物質が非常に多く含まれております。

 

秋になれば、木の実や熟した果物、脂がのった魚など、

良質なエネルギー源やタンパク質をたくさんとり、

夏バテした身体を回復させてくれます。

免疫力も一年のうちで、秋がもっとも高くなると言われています。

 

冬は、ニンジン、ゴボウ、レンコンといった、

身体を温める作用を持つ根野菜が豊富となる季節になります。

根野菜は、寒さから身体を守ってくれて、

免疫力を保ってくれる効果が期待できるわけであります。

 

ザックリとですが、日本には四季があるので、

旬の食材を健康に活かす考え方がむかしからあります。

しかしながら今は、一年中季節を問わずさまざまな食材が手に入ります。

人々の生活の中で、食と健康の関連性が希薄になっているかもしれません。

旬の食材は、その時期にとても栄養価が高くなっております。

しかも、何より旬の食材は「美味しい」のであります。

健康のために、ぜひ旬を意識して毎日の食生活に取り入れることをおすすめします。

食事は私たちの健康のカギをにぎっていると思います。

食事の回数は、一日三食としたら一年で１０００食以上になります。

小さな事かもしれませんが、コツコツと身体に良いことを積み重ねていくことは、

思った以上に重要ではないでしょうか・・・。