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2022年05月11日

すばらしい大豆の栄養、ドイツでも高評価。

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大豆のことを「畑の肉」と言ったりします。

私が子供の頃から、そのようにい言われていました。

大豆のことをこのように言ったのは、

なんと、19世紀のドイツの学者たちだったわけであります。

どのような経緯があって、このような評価にいたったわけでしょうか?



1973年、明治6年のことであります。

この年にドイツのウィーンで、万国博覧会が開催されました。

そのころヨーロッパでは、開国した日本に対して、

ちょっとしたブームとなっていたわけです。

その流れで万国博覧会側から、出展を強く要請されていたということです。

ところが日本が初めて万国博覧会に出展参加したのは、

1867年のパリ博覧会でした。

そのときに、ほとんどの目ぼしいものを出展してしまったこともあって、

明治政府は最初断ったそうです。

しかしドイツ側は、

「ヨーロッパにないものなら何でもいい」と言ってきたわけです。

そこでやむなく参加することになったのですが、

その出展品の中に、大豆と寒天が含まれていたというわけです。

 

どうしてこの二つが選ばれて、

どんなふうに展示されていたかは分かりません。

しかし、とにかくこれが”大好評”だったわけです。

特に大豆の評価は、とても良かったそうです。

フランス人などは「真珠のような豆」と称賛したそうです。

ところがドイツ人は、これが国民性なのかお国柄というか、

大豆の栄養成分を徹底的に分析したのであります。

その結果により、

「この豆の栄養価は牛肉や豚肉に匹敵する、いわば畑の肉と言っても良い」

と公表するに至るわけです。

なんとドイツの科学者たちの「おスミつき」をもらってしまうわけです。

その後ドイツは、大豆を日本から大量に取り寄せて、

栽培実験を行うことになるのですが、

残念なことおに、ヨーロッパの土壌には、

大豆栽培に必要不可欠な「根瘤菌」(こんりゅうきん)

が無いことが分かってしまい、断念してしまうのでした。

現在、大豆はアメリカやカナダが主要生産国となっております。

これはその時のドイツの評価を知ったアメリカが、

栽培を試みたというのが始まりになったそうです。



さて、この話の流れからすると、

大豆という食材がどのように素晴らしいか、説明しなければなりません。

大豆は、タンパク質30~40パーセント、

脂質が約20パーセント前後と豊富に含まれております。

しかも、そのタンパク質には必須アミノ酸が含まれており、

脂質は不飽和脂肪酸でできております。

大豆は良質なタンパク源であるとともに、脂肪源でもあるのです。

 

まず、必須アミノ酸とはどういうものか?

人間の身体は、約20種類のアミノ酸でつくられている

タンパク質によって出来ています。

このアミノ酸のうち8種類は、

不足すると他のアミノ酸も身体に吸収されなくなり、

タンパク質が作られなくなってしまいます。

重要な働きを持っているので、必須アミノ酸と呼ばれています。

この8種類のアミノ酸は、身体の中で作り出すことができないので、

食品から摂取吸収するしかないのです。

大豆はその必須アミノ酸を8種類全部ではありませんが、

植物性食品の中でトップクラスと言って良いほど、多く含んでおります。

ちなみに、必須アミノ酸を多く含んでいる食品は、

動物性食品では、牛肉、豚肉、トリ肉、たまご、牛乳などです。

植物性食品では大豆の他に、ホウレンソウ、イモ類、麦、米などがあります。

この中で8種類すべて含んでいるのは”たまご”だけですが、

大豆の場合、米と合わせると互いの不足を補いあい、

すべての必須アミノ酸がそろいます。

 

そしてもう一つの成分である「不飽和脂肪酸」は、

生活習慣病の予防に良いと言われています。

脂肪酸には、2種類の脂肪酸があります。

過剰分がコレステロールとなって血管を詰まらせる「悪玉」と、

その反対にコレステロールを低下させる「善玉」があります。

悪玉を作っているのが「飽和脂肪酸」で、

善玉を作っているのが「不飽和脂肪酸」であります。

つまり大豆は、善玉なのであります。

特に大豆には、不飽和脂肪酸の中でも体内でつくられない、

リノール酸とリノレン酸が多く含まれています。

これらは体内で「プロスタグランジン」という物質に変わり、

体内を正常化させる非常に大切な脂肪酸なのであります。



大豆、思ったより凄い奴なのであります。
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