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2022年12月07日

コレステロールにもある、身体に必要な役割り。

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年々気になる、体重とコレステロールの数値。

増えてはいけない、なんとか現状の数値を維持したいものです。

このコレステロールは、私たちの身体のいたるところに存在する

脂質の一つであります。

とにかく悪者にされがちであります。

しかしながらこのコレステロール、

私たちの生活を維持するためには、

無くてはならないものであります。

このコレステロールには、次の3つの重要な働きがあります。



●細胞膜の構成成分になる

私たちの身体は、とても多くの細胞からできております。

コレステロールは、その細胞の細胞膜をつくる材料になっております。

●ホルモンの材料になっている

コレステロールが材料となり、副腎皮質ホルモンや、

性ホルモンがつくられております。

どちらのホルモンも、私たちの生命活動にかかわり、

重要な働きをしている物質であります。

副腎皮質ホルモンは、タンパク質や糖質の代謝、

炎症のコントロール、ナトリウムなどの濃度を正常に保つなどの

働きをします。

性ホルモンは、男性ホルモンや女性ホルモン、

妊娠を維持させる黄体ホルモンなどのことで、

これらは、男性らしさや女性らしさをつくりだすものと言われており、

生殖器の発育や、機能維持にもかかわっております。

●胆汁酸の材料になる

コレステロールを材料としてつくられる胆汁酸は、

胆汁の主成分であります。

胆汁とは消化液のひとつで、

脂肪の消化吸収を助ける働きをしております。

 

さて、このコレステロールの70%が、

体内で合成されているそうです。

コレステロールというと、食べ物から取り入れるものばかりが注目されがちですが、

実は、コレステロールは体内でも合成されております。

体内で合成されている量は、1日あたり800~1500㎎程度です。

一方、食事から取り入れる量は、1日あたり300~500㎎程度です。

割合にすると、70~80%が体内で合成されたもので、

残りの約30%が食事から取り入れたものであります。

 

つまり、体内の存在するコレステロールの大半は、

身体の中でつくられたものであります。

通常、健康な人ならば、

この全体量がちょうどよくなるように調節する機能が働いております。

つまり、食事でコレステロールをたくさん摂取したときは、

体内でつくる量が減り、逆にコレステロールの少ない食事をしたときは、

必要な量を体内で作り出します。

 

それでは、コレステロールは身体のどこで作りだされているかというと、

主に肝臓であります。

肝臓は食べ物からとった、糖質、脂質、タンパク質の

代謝によってできた酢酸を原料として、

コレステロールを合成しております。

合成されたコレステロールの多くは、

肝臓で胆汁酸に作り替えられます。

胆汁酸は、消化液の一つである胆汁の主成分となり、

十二指腸に分泌され、食事からとった脂肪の消化吸収を助けます。

この役割を終えた胆汁酸は、

小腸から吸収され再び肝臓に戻り、

胆汁の主成分として再利用されます。

 

このように胆汁酸は、腸と肝臓を循環しております。

しかし、胆汁酸はのすべてが小腸から吸収されるわけでは無く、

一部の胆汁酸は、便とともに体外に排泄されます。

この排泄された分の胆汁酸はを補うために、

新たなコレステロールが使われるという仕組みです。

少し、難しいです。
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