杉山整体

もう１１月というのに、

日中天気が良ければポカポカ陽気であります。

とても天気が安定していて、

過ごしやすいような気がするので、

個人的にはこれくらいの季節感が好きであります。

しかしながら時間はあっという間に過ぎていき、

当たり前ながら寒い冬がやってくるというお約束なわけであります。

 

冬の準備をしなければならないでしょう。

思い出すのは、イソップ童話の

「アリとキリギリス」なわけです・・・。

 



さて、イソップ童話といえば、

動物や植物を擬人化して教訓を説く、

童話集のことであります。

その中でも「アリとキリギリス」は、

日本でもよく知られている物語ではないでしょうか。

 

夏の暑さにも負けずにせっせと食糧の備蓄にはげんだアリに対して、

歌を唄ってのんびりと遊んでしまっているキリギリスです。

そして寒い冬がやってきてしまうと、

キリギリスは生活していくことさえも大変になってしまいます。

その困った様子をみて、

アリが「そら見たことか」「遊んでばかりいると・・・」

といったぐあいに風刺するお話なわけであります。

 

しかし、「原作」を調べてみると、

イソップ物語の中に「アリとキリギリス」

の話は見つからないそうです。

 

じつは、もともと「アリとセミ」だったそうです。

 

セミがいつの間にかキリギリスに変わってしまったそうです。

 

これは、イソップ童話が紀元前６世紀に創作されてから、

文字ではなく、口で伝承されて広まったことと

関係していると考えられています。

セミは熱帯系の昆虫であったため、

この話が伝承された寒い地方の国では、

ピンとこなかったそうです。

そのため、セミにかわる昆虫として、

キリギリスが採用されるという流れです。

 

しかもいつの間にかキリギリスが主流となってしまったそうです。

 

１５９３年、日本にはじめてこの物語が伝わってきたときは、

事実「セミ」であったそうです。

しかし、明治時代につたわってきた本を和訳したときは、

すでにキリギリスに代わっていて、

今日にいたるという事だそうです。