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2023年11月22日

「ファイトケミカル」という身体に良い成分。

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「ファイトケミカル」という身体に良いという成分があります。

これは身体に良い栄養素の一種と思ってしまいますが、

「ファイトケミカル」は厳密に言えば、

栄養素ではありません。

 

栄養素とは骨や筋肉、細胞などの素材や、

活動エネルギーになり、

身体の機能を調整する食物中の成分であります。

 

糖質、脂質、タンパク質は、

「三大栄養素」であります。

これにビタミンとミネラルを加えたものが、

「五大栄養素」というふうに呼んでおります。

さらに、腸内環境を改善するなどの機能性を持っている

食物繊維は、第六の栄養素と呼ばれているという事です。

 

そしてこのファイトケミカルは、

7番目という位置づけという物質となっていくわけです。

この「ファイトケミカル」は、

健康を脅かす天敵をやっつけてくれる強い味方です。

そして、植物食品に含まれている「機能性分」であります。

つまり食物食品を食べると、

「ファイトケミカル」というものが摂取できるわけです。



「ファイト(phyto)」はギリシャ語で「植物」、

「ケミカル(chemical)」は「化学成分」であります。

 

ということでファイトケミカルは、

「植物が作り出した化学成分」という意味であります。

化学成分というと人工的なものを想像してしまいますが、

これは植物がつくりだす100%自然成分ということです。

 

植物がつくりだすファイトケミカルは、紫外線や外敵などから自らを守り、

より強い子孫を残すためにつくりだす植物特有の物質で、

多くの場合1つの植物に複数の種類の成分が含まれております。

 

「ファイトケミカル」は、人間が野菜や果物の

「色」「香り」「苦味」「辛味」「渋味」などと感じている

もので、それらにさまざまな健康効果があることが、

わかっております。

 

ファイトケミカルでいちばん有名なのは、

「ポリフェノール」でしょう。

赤ワインの健康成分として脚光を浴びた「ポリフェノール」は、

アントシアニンなどで、緑茶にはカテキン、

コーヒーにはクロロゲン酸などの

ポリフェノールが含まれております。

 

特定されたファイトケミカルは、

現在数千種類ほどですが、未発見のものを含めると、

1万種以上あると考えられているそうです。

そのおよそ9割は野菜や果物など、

私たちが日常的に食べている身近な

植物性食品に含まれているそうです。

 

「ファイトケミカル」には数々の健康効果がありますが、

人間をはじめとする動物は、

「ファイトケミカル」を体内で作ることが出来ません。

私たちは野菜や果物を食べて、

「ファイトケミカル」を摂取するしかないわけです。

 

考えてみたら、植物は動物の大先輩であります。

地球上で植物が繁栄してから、

その植物を食べる動物が生まれました。

植物は動物よりもずっと先立つ何億年という

進化のプロセスのなかで、

動物にはない遺伝子を持つようになり、

「ファイトケミカル」をつくる独自のレシピ、

つまり遺伝子を手に入れたということです。

人間は2万5000個の遺伝子を持っていますが、

植物はそれを上回る4万個以上の遺伝子をもっています。

植物独自の遺伝子が、

「ファイトケミカル」をつくるレシピのカギを

握っていると考えられているそうです。

 

「ファイトケミカル」に関するザックリとした話ですが、

たったこれだけの情報だけでも、

野菜や果物をいろいろ食べなくては・・・。

と思っていただきたいと思います。
杉山整体

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