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2024年07月03日

和三盆

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「和三盆」(わさんぼん)は、

とても上品でまろやかな甘みの砂糖であります。

一般的に家庭にある白い砂糖とは、

なんか違うのです。

なんとも風味があって、

粉のようなきめの細かさがあるわけです。

後味もくどい感じがありません。

カルシウムやカリウム、鉄などの

ミネラルを多く含んでいます。

 

日本の食文化の一つとして、

認識しておきたいと思うわけです。



「和三盆」は、1800年代初頭に開発されました。

徳川吉宗の次代に、

全国的にサトウキビの生産が推奨されたそうです。

 

サトウキビは本来、熱帯植物で、

沖縄や鹿児島で生産されていました。

当時は今でいう黒砂糖のようなものを作っていました。

 

サトウキビの中でも中国細茎種の「竹糖」は、

普通のサトウキビより茎が細く、背丈も低いため、

生産性は極めて低い品種であります。

しかし、比較的寒冷の土地でも栽培できるという

特徴があったため、

徳島・香川では、この「竹糖」が生産されました。

 

「竹糖」を繰り返し研ぐことで糖蜜を分離し、

多くの手間と時間をかけて白い砂糖が出来上がります。

これが「和三盆」なのです。

 

やがて近代に入り、

外国の安い砂糖が輸入されるようになって、

価格競争に押されてしまい、

国内の砂糖生産は衰退していきます。

 

しかし、独特の製法による「和三盆」は、

地方に残り、今にいたるというわけです。

 

「和三盆」を作るのは、

とても時間と手間がかかります。

昔ながらの製法で、

徳島県・香川県で作られています。

 

「竹糖」は、糖度を上げるために12月まで収穫しません。

そして多くの手間と時間をかけて、

最終的には原料の40%ぐらいしか

「和三盆」にならないそうです。

12月に収穫した「竹糖」は、

2月までに製品にしないと糖の発酵が始まってしまいます。

つまり、3ヶ月間しか作れないのです。

なので「和三盆」は高価な砂糖なのです。

 

こういった独特の食文化は、

これからも守っていくべきだと思います。
杉山整体

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