杉山整体

黒砂糖と白砂糖・・・。

この二つの砂糖のイメージは、それぞれ違い、

対照的といって良いかもしれません。

あくまでも一般的なイメージですが、

「精製された白砂糖は、あまり身体に良くない」

「積極的に取らない方が良いみたい」

かたや

「黒砂糖は、ビタミン、ミネラルが豊富」

「風邪や便秘の予防になり、美容や健康効果が期待できる」

本当にそうなのでしょうか？



まず、二つの砂糖の作り方から説明していきます。

 

最初にサトウキビを細かく刻んだ後、

圧搾機で汁を搾りだします。

次いでこのサトウキビの搾り汁に石灰を入れて煮て、

不用な成分を沈殿させて取り除きます。

ろ過した上澄み液を、

何段階かに分けて加熱、濃縮し、

冷やして固めることで、

黒砂糖が出来上がります。

 

一方、上澄み液からショ糖以外の成分をさらに取り除き、

煮詰めて結晶をつくり、

最後に遠心分離機にかけて、

取り出されたものが白砂糖であります。

 

つまりこの二つ、精製度は多少違いますが、

結局は主成分の大半がショ糖なのです。

もちろん、白砂糖はショ糖以外の成分を

ほとんど含んでおりません。

黒砂糖が白砂糖よりビタミンやミネラルを多く含み、

ショ糖の含有量が多少なりとも少ないことは、

まぎれもない事実なのです。

しかし、調味料として使う黒砂糖で補える

ビタミンやミネラルの量はわずかなのです。

 

やはり、野菜や果物で貴重なビタミンやミネラルを

摂る方が、

とても理にかなって言えるわけであります。

 

したがって、この二つの砂糖を

良し悪しで捉えるのではなく、

好みで見ても良いというレベルと思われます。